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2008-09-07 [長年日記]

_ 『Googleを支える技術』読了

実はこの本はスルーするつもりだったんだけど、最近、やっぱこの本は読んどいた方がいいんだろうなと思い直して手にしてみた。

よかった。

何がよかったか。書き手と編集の仕事が素晴らしい。

正直、内容的にはあちこちのサイト、ブログなどで散見できていて、新しい情報は多くない。だけど断片が離散している状態よりも一冊の本になっている方が当然見やすい。それが優れた作り手の手によるものならなおさらだ。

まず図が豊富で、それほど技術に強くない人間でもある程度までは理解した気になれる。もちろん、技術の分かる人間にとってもこの図は非常に有用である。

次に文章が読みやすい。正直、技術系の本に読みやすさは求めない気持ちで挑むことが多いのだが、この本は久しぶりによくできた縦書きの本を読んだような錯覚に陥った。それくらいに書く行為の基本がよくできていると思う。節、章のまとめもいい具合。いいタイミングでくり返し説明されるのでしっかり内容が頭に残る。

しかし見ると著者はライター歴が長いわけでもなさげ。なおかつ「スーパークリエイター」。天は二物を与えるんだねぇと、少し恨めしい気持ちになった。

良書です。

もちろん編集もグッジョブ。というかここ数年の WEB+DB PRESS の仕事ってほんと感心する。以前は「あー Java の雑誌ね」と見向きもしなかったんだけど、LL 全般を扱い出した辺りから急に幅も奥行きも広がって来ていて、構造化プログラミングを特集されたときには正直「やられた」と思ったものだ。ここにきてこれか、と。

次は「サーバ/インフラ」か? いやー「集合知」勉強したいんだよな。