結論
「はじめての導入」に fixdap を選びました。
背景
- 遠隔地とタスクを共有したい
- メールベースでは共有しにくい1
- 相手方はそういうツールに疎いのでシンプルな方が良い
- 非公開で使いたい
- できれば無料で
もう十分に外部のサービスが揃っているので、小さい仕事まで全部自前でサーバにセットアップとか、できるだけやりたくない。すぐやめるかもしれないんだし :-P
候補
ITS ( Issue Tracking System ) は外す。Issue Tracking とプロジェクト管理はベツモノだと思うので。まぁ最近は ITS とプロジェクト管理を統合する方向で各ツールは進化してるっぽいが、個人的には Wiki が好きということでも分かるように
シンプルなツールが好き
なの。特に管理系のツール自体がヘビーになるのはどうも解せない。ツールは目的じゃないんだから。
Google Docs | Office 文書が共有できるだけでプロジェクト管理というのは無理があるかなぁ |
Zoho Projects | ものすごくいろんなことができる Zoho の中の一つ |
Backlog | ずばりプロジェクト管理。ただし無料版は非公開にできない。 |
fixdap | livedoor のコンペから生まれたタスク管理ツール |
Lighthouse | Issue Tracking だった |
Basecamp | おなじみ 37signals のプロジェクト管理 |
Pivotal Tracker | 最近E和さんを中心(?)に話題 |
で。
- 残念ながら参加する人間の関係上、英語インターフェイスしかないものは却下
- Google Docs は Office 文書の共有しかできない。まさか Excel で管理とか常識的に無理
- Backlog は非公開プロジェクトを無料では作れない
残りは Zoho Projects と fixdap
Zoho Projects
これは本格的なプロジェクト管理ツールで、しかも無料で非公開で使える。(ただし、作れるプロジェクトは一つまで。)
OpenID 対応
Google ID などでログインできる。一見地味だけど、後に挙げる「外部メンバー」のところで効いてきそう。
概念の階層が Trac より一つ多い
- プロジェクト
- マイルストーン
- タスクリスト
- タスク
- タスクリスト
- マイルストーン
慣れもあるけどタスクリストはちょっと邪魔かなぁ。
外部メンバー、内部メンバー
これは面白い。社外の顧客と情報共有をしつつ、内部リリース(非公開)用のマイルストーンを設定できる。
またこの際、Google ID などでログインすることができるので、Zoho Projects を普段使っていない人との情報共有の際にいくらかハードルを下げてくれる効果があると思う。
カレンダーですぐ確認できる
カレンダーと連携しているので、締め切りを視覚的に確認できる。
未割り当てタスクを作れない
タスクを起こす際に担当を未定にできない。この辺はちょっと最初の計画の比重の高いツールという印象を受ける。まぁ普通のビジネスではあまり問題にはならないのかもしれないけど、「にわか」アジャイラーとしてはこういうところも気になる。
結論としては見送り
今回に関しては見送り。というのも本格的過ぎる。プロジェクト管理の概念、管理ツールに慣れていない人にとっては逆に多機能、高機能さが「面倒くさそう」という印象になってしまいかねない。
「はじめての導入」にはちょっと向かないと思う。
慣れている人同士ならかなり使えるツールだと思う。
fixdap
fixdap はプロジェクト管理じゃなくてタスク管理ツール。
- livedoor ID は無関係
- milestone 管理はできない
- 締め切り、担当を未定にしてタスクを起こせる
- 洗い出しだけ先にやって「振ったり」「立候補したり」して進めていくことができる
- 無料
- 内容は非公開にできる
- プロジェクトの存在を完全に隠蔽することはできない(ユーザーにたどりつけば、非公開のプロジェクトの存在はバレる)
あと地味に
- ガラケー対応
これ実は日本人同士のお仕事で使う際に大きなポイントになるような気がする。
これがあれば
- iCal 出力
- 非公開プロジェクト用の Feed URI
- RTM のプライベートアドレス程度のもので ok
fixdap はタスクに変化(作成とか変更とか)があったときにメールを飛ばす機能があるんだけど、正直毎回メールが来るのはうっとうしい。逆に iCal や Feed で出力してくれると「チェックする側」としてはとても嬉しい。作業者向けというよりはマネージャ向けの機能として欲しいかなぁ。
あとタスクの description を再編集できないという致命的な問題がある。これは早急に直してほしいけど、たぶん放置なんだろうなぁ。仕方ないので description は短く簡潔に書いておいて、返信で補足していく感じにしないといけない。
fixdap ってちょっと信用ならない感があったり、残念な扱いだけど、面白い企画だと思うんですよねぇ。多少マネタイズを考えてもらってもいいので、もうちょっと完成度を上げると全然他のツールに負けないと思うんだけどなー。
ちなみに
タスク管理なら RTM でいんじゃね?と考えるかもしれないけど、RTM は個人のタスク管理をベースにしているので普段 RTM を使っていない人を巻き込むのはかなりハードルが高いと思う。見なくていい情報が多すぎる。
スマートフォン対応がしっかりしてるという意味では今後も考えてとてもいいんだけど。
この話は真面目に書くと長くなるので割愛 ↩