http://www.zdnet.co.jp/enterprise/0304/21/epn12.html
てことで、Netscape と IE についてのお話なわけですが、こうして見ると実は Netscape の天下はかなり短かったのだなということが分かります。正味 2, 3年てとこでしょ。もっとも、この時期がいちばん WWW が爆発的に拡大した時期なんだろうけど。
これで納得したのは、Microsoft はなりふりかまわずやりすぎてずいぶんと印象が悪くなってしまったけれど、それでも IE の優位性がまったく揺らぐことがなかったのは、印象がどうこうとか言われる前に敵がいなくなってしまったからですな。特に Netscape はフリー化だ買収だ Mozilla だ言うてるだけで新しいモノは何も出てこなかったし(いや、個人的には 4.0x よりは 4.5 以降は評価してますよ)、極めつけは Netscape 6。これは最悪でしたな。Mozilla 1.0 の前のバージョンで、ものすごく重く、プラグインや Netscape 4 や IE との互換性に問題アリアリで、ユーザーからも Web 制作者からもきらわれるだけで何もいいことがなかった。Netscape 7 は 6 とは本当に違うんだけど、もう Netscape じゃないでしょ、という評価の方が完全に定着しちゃってる。
でも今はたいがいのブラウザは標準準拠という方向にシフトしてきてる。シフトというか、まぁ要するにようやくまとまりそうだ、ちゅーところですな。HTML 4 が W3C 勧告になったのが 1997年の終わりですから、いい加減準拠して当たり前、とも思うわけですが、最近のブラウザはこの辺をまともに抑えたうえで使い勝手の方に注力されてて実に面白いです。ブラウザを乗り換えても、両方とも標準に準拠していればまともなサイトを見る分には何も困らないから安心だしね。
でも WWW というメディアの特性をほんとに活かすには、標準に準拠したエディタの登場こそ望まれるんですが。なんつーか、実はまだ WWW を使いこなすスタートラインに立ってすらいねーんじゃないか、とも思ったりするのでした。