昨日の WSH とか HSP とかってのは実は画像の加工を自動化できないかっていう要求から始まったものだった。例えば IrfanView でもいいんだけど、その一括変換に存在しない機能を、キーボードマクロやこの手の簡単なアプリで実現したらよさげではないか、要するに AppleScript のイメージだったんだけど、実験したところ IrfanView には求める機能がそもそも存在しておらず、キーボードマクロを組み合わせても何の意味もないことが分かった。
てーことはやっぱ画像の加工ツールそのものにそれなりの機能と外部からの操作を実現する仕掛けがないと無理だなぁという結論に至り、じゃあ ImageMagick か、と相成ったわけだ。(ちなみにそのときの要求は別な人間が Photoshop のアクションで解決した。)
この手の話題で最近真っ先に思い浮かぶのは Python を内蔵した PaintShopPro 8 だが、これは Windows のみ。しかし ImageMagick は各種言語で利用できる API があり、ImageMagick 本体もサポートするプラットフォームはかなり広い。例えば MacOS 9 で Python を利用して制御、同じことを Windows でも Unix でもできまっせ、ということが可能なわけだ。ノウハウはできるだけ広く通用する方が嬉しいという考え方の自分にはもってこいなツールだ。
よし、ImageMagick でいいんじゃん。あとはどの程度のことが可能なのか、ってことだな。基本的にフォーマット変換ツール、あとはおまけ、程度の機能しかないと少し見劣りするし、なんかこう、こちらのモチベーションが上がらないので。
ちなみに、ImageMagick は単体のアプリではなく、各種のコマンドの集合体である。いちばん GUI OS な我々に馴染み深いのは display. これがビュワーに当たる。その他各種のエフェクトや機能によってコマンドが分かれている。これをかなりの部分で一つのコマンドにまとめ、cvs のようにサブコマンドで各機能を実現する実装に fork したのが GraphicsMagick だ。ImageMagick のバージョンで言うと 5.5.2 から分派している。ただ、本家 ImageMagick より動きが遅いようだし、Web サイトの管理や回線の状況など苦戦している感じが否めない。パッケージ管理の行き届いた Unix ならともかく、Windows で使う場合は GraphicsMagick + alias の方がなんか使い勝手よさげなだけに、もうちょっと頑張ってくれると嬉しいかな。
ちょっとハマったので新たにメモを書き起こした。というかそう言えば今まで日本語ファイル名のものを含む WebDAV 環境を真面目に構築してテストしたものをまとめたことってなかったんだな。
ということで今日説教講座の方に載せた。
Windows じゃなかったらまた違うノウハウなのかなぁ。