以下、確認は
- OOo 1.1.3 on Win
- NeoOffice/J 1.1 Beta Patch 9
- Word 2000 on Win
で行っている。
背景
- Office はコストパフォーマンスが悪いのでできるだけ数は用意したくない
- しかし Office で読める形式にすることを求められることがある
- Office のドローツールは概して使いにくく1、最終的に Office で読める形にするときでもドローは別なものを使いたい
- したがってベクトルグラフィックスを文書の中に「配置」する必要があるが、これをまともに実現できる組み合わせをはっきりさせる必要がある
作成
- Word では eps を [ 挿入 ] で貼付けてベクトルグラフィックスを活かすことができる
- 2000 より 2003 の方が扱いはいいみたい
- すべてのバージョンの eps に対応できるわけではないので、確認が必要
- OOo では WMF を使ってベクトルグラフィックスを含む文書を作ることができる
- NeoOffice/J では WMF を使う方法は不可
- OOo も NeoOffice/J も eps のベクトルグラフィックスを活かすことはできない
- したがって NeoOffice/J ではベクトルグラフィックスを活かした文書作成は不可能
- Pages は Preview からのコピペでベクトルグラフィックス入りの文書を作成できる
- Preview で開ける eps は以下の通り2
バージョン | 可否 |
5.5 | × |
6 | ○ |
7 | ○ |
8 | ○ |
まとめ
- Windows 環境ではフリーの OOo で WMF の貼付けを行ってベクトルグラフィックス入り文書の作成が可能
- OS X ではフリーの NeoOffice/J だけではダメなので、eps を始め様々なデータ形式へ対応できる Pages(iWork)を購入して文書作成するのが安上がり
- どうしても NeoOffice/J でやりたい場合は、大きめにラスタライズして NeoOffice/J 上で縮小する。ただし文書のデータサイズはベクトルグラフィックスを利用する場合より大きくなる。
- AppleWorks やクラリスワークス、OOo で完結させることができるならそれ使えばいいんだけど。
OS X で MS Office を使わずに頑張る
- Pages の作成する Word DOC では eps はラスタライズされている
- 開いてみると OOo でも NeoOffice/J でも画像の位置がずれている
ということで文書の互換性という意味では Word 形式のサポートには期待しすぎてはいけないと考えるのが妥当。読めることは読めるが手直しが要る。楽したいなら素直に Office3を買えと。
結論
- Windows 環境では WMF と OOo で結構使いものになる
- OS X 環境では Pages があるとあれこれデータを貼付けてきれいな PDF の生成は可能だけど、その貼付け終わったデータを Windows で再利用したいというのは難しい
- Windows 環境でも OS X 環境でも eps などの素材は文書とは別な形できちんと保存しておくのが望ましい
うわー
Pages の作るファイルは OS X のアプリ群と同じく、実際にはパッケージなのね。他のプラットフォームで開くとびっくりするので、共有スペースに保存する場合はアーカイブにしてからの方がいいかな。