blog に限らず、書くこと交わすことの難しさかな

Blog論2005年バージョン(2)

この話は blog 全般に広げて解釈する場合と、サラリーマン技術者の blog に限定して考える場合であれこれ思いつくことが違うな。

自分はその中間くらいで、

  1. 社会そのものの文化の違い
  2. 書くトレーニング、議論のトレーニングの違い

の二つをよく感じる。

文化の違いは、今回の文脈で言えば「会社と個人の関係の違い」が大きいように思う。要するに「日本では会社にバレると面倒くさい」のである。個人と会社の関係が日本の方が密で、これが blog についてはマイナスに働きやすいのではないだろうか。

(技術情報がクローズドなのかどうかは、自分は都会のサラリーマン技術者ではないのでよく分からない。よってその点は無視。)

しかし個人的にはトレーニングの違いの方が大きいように思っている。これは書くスキルについてもそうだし、議論についてもそう。手っ取り早く言えば多くの日本人は「ロジカルに書くことと議論が苦手」ということである。

例えば今回の楳田さんとこのコメントは楳田さんじゃなくてもガッカリする。あれこそ脊髄反射ではないだろうか。たぶんああいう言葉が出るのは「自分がケチつけられたように感じたから」だと思う。だからつい過剰反応してしまったという感じではないか。この辺が「トレーニング不足」と表現する部分である。1

「批判」を「非難」や「否定」と捉えてしまってはそこから生産的、建設的な議論に結びつけるのは難しい。しかしこれは感情的な性格か否かに関わらずトレーニングでほとんど解決できる問題である。特に face to face でない、文章による議論は自分で読み直しができるのだから。2まずは夜中に書かない ;-) そこから始める。もちろんそれと対をなす、建設的な批判をするトレーニングも必要なんですが。

  1. いや正しいことを言っている面もあると思うんだけど、文脈的に合わないというか。自分の blog に書いた方がよかったかなと思う。そういう「シーンを選ぶ」ことも重要なコメントスキルの一つだと思う。 

  2. もちろん相手に議論の意思がない場合もあるので、そのときは当然、議論は成り立たないけど。 

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