今さら SW EPISODE III
見た。
威張って言うことではないが、実は今年までスターウォーズは一つもまともに見たことがなかった。テレビでデジタルリマスターを何回もやるので 4, 5 を見た。吹き替え。先が気になったのでビデオを借りて 6 を見た。これも吹き替え。
ファンの人には大変申し訳ないが、感想としては「なんだこのショボイ設定の映画は」であった。正直、この映画が世界中で大ヒットしている理由がさっぱり分からない。どういうことだ、自分の感性はそんなにも鈍いのか。いやいやいや、だってダースヴェイダーはどう考えても単に部下を恐怖で縛ったうえに見殺しにするダメ中間管理職だし、フォースを侮ったやつにはすぐ手を出すし、組織の中に居るべき人間じゃない。
フォースはフォースで、できることはライトセイバーを使うこととサイコキネシスと、意識の低いものの気をそらせるくらいで、思ったほどすごい能力のように見えない。まぁ身体能力の補助に使うことで超人的な活躍はできるみたいだけど、ラスボスの最終攻撃がなんか電撃みたいなやつで「うわー」って。え、これがダークサイドの必殺技?って。
おまけに後だし後だしで実は父ちゃんとか実は双子とか、そんなんありかと。明らかに最初は年齢差のある設定じゃなかったか、おいと。双子ってどないやねんと。
ところが。
ところがだね。
EPISODE III は面白かったんだな、これが。
そこで思った。まず自分は映画には映像美を求めていると。自分の中では SF ものの古い映像はどうもまったくおいしくないらしい。映像のアラに目がいくのと同時に設定のアラがどんどん気になってきてしまう。いやー CG 万歳。
あと、ハリウッド映画にありがちな「いがみあってた5秒後にチュー」のような男女の絡め方がきらいなので、そういう意味でも 4, 5, 6 はダメなんだなぁ。
ただ、最初っから全部字幕で見てたら、あるいはまだマシだったかもしれないと少しだけ思う。というのも、今回 EPISODE III は劇場で字幕版を見たわけだけど、これがセリフ回しに Web 上というか IT 系の人が好んで使うネタがゴロゴロしてて「あぁ、これが元ネタか」という発見があったり、ヨーダの喋りはオリジナルの語順じゃないと雰囲気が出ないと感じたりしたから。
最後に一つだけ。ダースヴェイダーだろうがアナキンだろうが、彼は力がずば抜けているだけでバカだと思うんだがどうか? いや面白かったんですよ、今回は。悲劇はきらいじゃないし。(SEVEN とか好き。)でもね。やっぱこいつはバカだなと。
ちなみに、1 と 2 は見ていない。見る必要ないなーって思ったんでたぶんこの先も見ない。