タブかスペースかって言うか Emacs か否かが気になる
自分はスペースです。
※ もうどこに TB したらいいのか分からないので送るのやめた。
Dan さんも「メールで patch」のネタで触れてるけど、エディタ以外の環境のことも考えるとスペースの方がいいなと思う。メール以外にもブラウザでコードを読める環境もたくさんあるし、そういう環境での再現性も考えるとタブじゃなくてスペースの方がいいんじゃないかと。
振り返ると自分も実は DOS/Windows 中心だったときはタブ派だった。タブ派の多くの人と同じように、タブの方がエディタの設定一つで見た目を変えられるから、自分の好みに合わせつつ共同作業するときにいいじゃんて思ってた。でも実際にはこれ意外とうまくいかないんですよ。これがどうにもうまく表現できなかったんだけど、上のようにエディタ以外の環境を含めてしまうと自分の中ではしっくりくる。スペースの方がより「安全」であると。
ただこう思えるようになったのは、「Emacs を使うようになったから」でもある。Emacs はその変態キーバインドで Windows 使いの人には恐らくすこぶる評判が悪いと思うが、自分が唯一「これはいいでしょ」と言えるのはスタイルの設定に従ったオートインデントの強制。
例えば Windows 用の一般的なエディタでは
function hoge() {
if ( ) {
ここ ←
}
}
「ここ」の部分にカーソルを合わせるためには、中身がスペースかタブコードかによらず、行頭でタブキーを2回押すという動作が必要になる。オートインデントを on にするとその上の行の { のうしろで改行した瞬間に「ここ」にきてくれるが、デフォルトではタブキー2回という動作が必要な場合がほとんど。しかし Emacs ではタブキーを1回押すと「ここ」にきてくれる。1
まず、タブキーはタブコードを入力するためのキーではない2。設定されたインデントの位置までスペースあるいはタブを埋めてくれるキーなのである。これがものすごく嬉しかった。
例えば上のコードをまったくインデントせずに書いても、あとから各行で(その桁位置を気にすることなく)どかどかとタブキーを押していくだけで上のインデントは再現できるのである。そしてこの機能は当然コードの解析をもとにしているので、必要以上にタブキーを押してもスペースやタブが入りすぎることはないし、どこかで { } や ( ) の対応が壊れていたらインデントが正しく再現されない。つまり、何の気なしにタブキーを押すだけで typo に気づけるのである。(とりあえずカッコ系の対応だけね。)
言い換えると、Windows の普通のエディタを使っている人たちが思っているより、Emacs ではスペースでインデントするのがものすごく楽なのだ。たぶんこの便利さを知らないとスペース派の言い分はなかなか理解できないんじゃないかと思う。というかこの機能のないエディタでスペース派の人っているんだろうか。それくらい自分の中では Emacs を使うこととスペースを使うことは切り離せなくなってしまっている。3
まとめ
- スペースの方がエディタや IDE 以外の環境を考えたときに安全だし、自分はスペースの方が好みである
- Emacs の場合はタブであるかスペースであるかに関わらず、インデントに関しては超楽ちんである。だからタブ派だった自分が何の不便もなくスペース派に移行できてしまった。
- 他のエディタや IDE の場合はどうなんだろう?
まぁタブでも問題が起きない環境に限定されているのであれば、幅さえ決めてくれれば従いますけどね。従うのはエディタの仕事だし:-) それよりエディタウィンドウの幅は 80 までで制限してほしいな。日本語の文章でもなんでもそうだけど、一行が長すぎると読みにくい。一行の長さが「場合によって」80 を越えるってのは別にいいんだけど、130 前提とかで長ーいのを書かれるとつらい。