声高に言われないだけで、実はこの方向で移行している人はかなりの数に上るはず。とりあえず両刀遣いとして今のところ分かっているポイントをここにメモしておこう。
※ 例によって嘘、間違い、過不足はツッコミよろ、ということで。
- OS の操作性の違いは考えないこととする
- それ言っちゃったらキリないし、普通の人は OS ではなくアプリを使っているので、各種設定方法はともかく「作業」を開始するまでならなんとかなる。
- 両方で動いている大型アプリについても気にしない
- Office, Adobe ものなど
では気にするところはどこかというと。
- 絶対にアップデートさせる
- 温室育ちの Mac 使い1はセキュリティに鈍感なので、かなり気合いを入れて教育する。そのうえで問答無用で自動更新にしちゃう。自動更新の適用で問題が出たら出たとき考える。(抜けない更新で地雷を踏んだら諦める。)
- ファイル名の制限
- Windows の方がファイル名に使えない文字の制限が多い。文字数の制限は緩和されるが、/ とか ? とか不用意に使っている場合はデータの移行ができないので注意が必要。
- メディアのフォーマットの違い
- Mac フォーマットのものは追加のソフトがない限り読めない。Mac では Windows フォーマットを読めるケースがほとんどなので、あとになってあれもこれも読めないと気づくケースが出てきそう。
- Finder と Explorer での挙動の違い
- いちばんびっくりするのは「上書き」と「入れ替え」の違いかな。まぁこれは Finder より Explorer の方がコンピュータ的には自然だし、恐らく少々の戸惑い程度で克服できるだろう。Windows 使いが見落としがちなのは「ラベル」機能かな? 個人的には一切使ってないけど、バリバリにラベルやアイコンのカスタマイズをしているケースがよくあるので、それに依存してファイルやフォルダの分類を行っている場合、問題になるはず。
- テキストデータの扱い
- 改行コードと機種依存文字の問題。温室育ちの Mac 使いはこの辺に無頓着なので問題が出やすいかも。改行コードについてはアプリ側で吸収あるいは変換できれば問題ないかもしれないけど。
- メールデータの移行
- EUDORA とか Netscape Mail 使ってます、という場合は特に困らない。やっかいなのは Outlook Express を使っている場合。2
- アプリのインストール/アンインストールの手順の違い
- Windows は Mac みたいに要らなかったら捨ててくれというわけにはいかないので、あまりスキルはないけどいじるのが好き、というタイプには注意。
- 設定方法が煩雑なのでデフォルトの設定が大事
- 多くの場合、Mac よりも Windows の方が設定変更の際の手順が多い。そこであとからユーザーが設定を変更しなければいけなくなるような状況を極力減らしておくことが肝要。
- Mac 独自ツールへの依存度の確認
- AppleScript バリバリ使ってますとか、grep, sed, awk, Perl など Mac 独自の UI がかぶってるものに強く依存してますとか、そういう場合の対処はかなり面倒。逆にこういうのがない場合の移行はそれなりにスムーズにイケるんじゃなかろうか。個人が個人用に作ってた小物ツールは無視。お仕事で使いたいなら認知されるようにしておかないとあとあと苦労するかもしれませんよ、というだけの話だと思う。3
どれも個人での逆 Switch ではたいして問題にならないが、数が多いとそれなりの問題になるだろうというところ。特にファイル名やメディアの問題は後手に回ると不必要なコストが発生してしまう。