PukiWiki にケチつけたくなる気持ちは分かるけど
記法については自分はよくできてる方だと思ってるのでこれは置いとくとして。
PukiWiki はすでに雑誌や書籍で扱うことが普通になっちゃったけど、内部の作り的には結構ダメな部類だと思う。それでも流行ったのは PHP というキャッチーな言語でほとんど class レスという、まるで Perl 4 時代の KENT CGI のような作りだから。つまり、チープ改造厨に受けたという要素が大きい。1しかし現在の開発の状況は正直芳しくない2し、派生プロジェクトも小手先の改造に終始している感が否めない。
つーか今から新規に Wiki を使い始めるなら PukiWiki である必要は全然ないんで。「PukiWiki がスタンダード」だなんてデマに騙されずにあれこれ試してみればいいし、自分で設置して動かすのが面倒くさいなら livedoor Wiki とか使う方が「ユーザー」的には正しい選択だと思う。すでに大量の資産ができちゃったのでわたしゃ他の Wiki に移ろうって気もなくなっちゃってるけども。
※ 遅い遅いっていうのはもしかして localhost で動かしてるのかな。だとすると結構重いはず。デフォルトの関連ページだのなんだの重たくなる機能をすべて取っ払って別な機械でサーバ立てて動かせばかなり軽く動くと思う。少なくとも検索さえしなければ。Apache2
- mod_php なら Windows でもそれなりに軽い。でもまぁ、編集してる文書の倍近いデータを毎回転送するとか、問題はあちこちにあるんだけど。
日本語が安心して使えて導入が楽ちんでオープンソースなエンタープライズ Wiki みたいなものがあればいいのかな。まださすがにちょっとそういうのは難しいよね。
あと個人的には Web デベロッパ界隈に「Wiki の開発が流行らなくなってしまった感」があるのがまずいような気もする。本当は設計がきれいで拡張しやすいとか、逆に他の CMS やアプリに組み込みやすい Wiki ってのを作る余地はまだまだあると思うんだけど、そういう方向は「DB からちょこっとデータ取ってきて Ajax でサクっと編集」とか「Feed を加工してマッシュアップ」みたいなものと違って今は流行らないんだよね。なんか今から Web アプリ発表するなら prototype の一つも使って Web 2.0 風のエフェクト掛けておかなきゃ、みたいな訳の分からない強迫観念があるんじゃなかろうか。