AVCHD の取り回しに苦労する
ビデオカメラありますね。まぁご家庭用のちっこいやつ。最近のやつはあんな小さいのにハイビジョン撮影ができるそうな。マジすか。そんな機能要るの?だいたい、レンズあれ(すげー小さい)だよ?
と思いながら、できることには興味あるのでハイビジョンで撮影してみた。しかしうちにはハイビジョン対応テレビはないし、当然のように blu-ray の作成環境も再生環境もない。つまり、撮っても活かしようがないのは分かっていたけど、どんなもんか味わってみたいと。
しかしこのハイビジョン録画の機能がなかなかくせ者で、どういう風に録画するかが最近まで安定していなかったらしい。blu-ray と HD DVD の戦いの影響がこの辺にまで出ていたのかどうか、あまり詳しくないけど、ここ1年くらいでようやく AVCHD 一本の方向に固まってきたみたい。ちょっと古いモデルを探すと HD 対応でも記録方式の違うカメラがちらほら見つかるので、ビデオカメラ買おうとしてる人は気をつけた方がいいよ。下手に中古とか手を出さない方が無難。
で、その AVCHD、ビデオの圧縮が H.264 で音声が AC-3 で、多重化に MPEG2-TS を使っている、らしい??? あーこの辺全然追いかけてねぇ。とりあえず iMovie で取り込めるよ、という情報を頼りに「おぉ、それなら大丈夫」と安易に判断してやってみた。1
これが間違いのもと。
実は現状、Mac で動く AVCHD を取り込める動画編集ソフトは基本的に AVCHD(というかH.264 ?)をそのまま編集できない。ということで実際には Apple Intermediate Codec というものに変換しながら取り込みを行ってくれる。まぁ昔は MPEG を直接編集するなんて考えられなかったもんね。そういうことだ。
気づけば Mac のディスク容量が全然ない。おや?
そうです、H.264 の圧縮が解かれた動画ファイルは結構でかい! 1時間で40GBという大きさに達するとな!
cf. Final Cut Pro 5: HDV および Apple Intermediate Codec について
ちょうどハイビジョン撮影で1時間撮影できるものだったんだけど、自分の Mac はこれを 2回分取り込むことはできないくらいの容量しか空いてなかった。調子に乗って撮影した動画を取り込もうとしてハタと気づく。
ディスクないっす。
そこから今度はビデオの書き出しについて調べる。撮る前に調べておけよ。
手元にあるのは iMovie '08 のみ。これで H.264 のムービーを吐き出すことはできる。やってみよう。
……。あれ?
960x540 までしかサイズがない。こちとらフル HD で撮影してんだぞ?
と思ったら QuickTime を使って書き出すとフル HD のままイケるらしい。よーし実験実験。
……。2時間半? たかが8分のプロジェクトを書き出すのに2時間半?
無理っすよ。これは常用できねぇ。フル HD なめてた。
ということで現在は以下のように書き出してる最中。
フル HD で撮影してしまったものに関しては QuickTime を使わずに書き出せる最大サイズ 960x540 で書き出し。これをデータとして DVD に焼くことに。元のフル HD のまま書き出してもディスク容量的にはたかが 8GB なんだけど、いかんせんエンコードに時間が掛かりすぎて現実的じゃない。でもフル HD から 960x540 のサイズへのエンコードであれば、手元の環境2で実時間の2〜3倍くらいの時間でなんとかなる。
新規に撮るものはもう SD で撮る。これだって昔のビデオよりはきれいな訳だし、DVD にそのまま焼ける。それに AIC を経由したりとか面倒がない。大幅な時間短縮。どうせあのレンズ、あの内蔵マイクで撮っているのだ。欲張るな。欲張っちゃいかん。何より、
オレはそういう作業に時間を掛けるのは好きじゃない。
cf.
[2008-09-21 追記]
iMovie '08 は AVCHD のカメラからの取り込みではなく、H.264 のムービーファイルの取り込みに関しては AIC に変換など一切行わずにサムネイルとキャッシュの作成だけを行うことができる。どうにかして H.264 のムービーをファイルで取り出せれば問題は解決するような気がするけど、いかんせん AVCHD からファイルをそのまま取り出す方法は今のところ Mac 上ではなさげ。うーん、惜しい。