ぼくらの電子出版がやってきた ヤア!ヤア!ヤア!
ついに 2010-10-31 に最初のβが出ました達人出版会のご紹介エントリ。
達人出版会とは
- 今のところ原則 IT 関係の書籍のみ
- 支払いは PayPal
- データフォーマットは ePub or PDF
- 基本的には DRM フリー
- ライセンス情報として登録者のメールアドレスがメタデータに自動的に埋め込まれたデータをダウンロードする1
- iBookstore など外部の販売チャネルは使わない
という、とんがったサービスではありますが、個人的には電子書籍のド本命かなと思っています。
少なくとも動くとか音が出るとかそんなの全然欲しくないし、現時点で縦書きが出ない ePub も内容が内容なのでまったく問題にならないです。DRM バリバリのデータも欲しくないので、この程度の扱いで済んでいるのは非常に好感が持てます。
そもそも買ったデータは本人のものなんだから、著者を含め他者の権利を侵害しない限りは本人の自由にならなきゃおかしいですよね。なんで自分の所有しているデータなのに自分の所有している機械で自由に再生できるとは限らないんですか、そんなのおかしくないですか。
脱線しました。
初めてまともにePubを読んだ
買ったのはやはりこれです。
で、iBooks と Mac 上でちらっと読んでみました。以下、感想。
iBooks はよくできてる
- 目次
- しおり
- ローテート対応
- デバイスの大きさへの対応
- 明るさの調節をその場で行える
- 文字サイズ調整
電子ブックリーダを比較したことがほとんどないのですけど、よくできてるなぁと思いました。しおりもたくさん挟めるし。
メモが書けるといいんだけど、そういう機能は iBooks にはないのかな? それはおいおい探していきます。ePub のリーダーも今後は増えていくでしょうし2。
パソコンではあまり読みやすくない
- Preview.app
- Adobe Digital Editions
- calibre
- Sigil
で試してみました。どれもこれもイマイチでした。
Preview + PDF はウィンドウサイズに合わせて表示を調節する機能があるんですが、横長の画面にフィットさせても読みやすくないし、かといって 13" MacBook の画面で見開きにすると小さすぎて読みにくいです。iPad + iBooks みたいに自動じゃなくてもローテートして読みやすいツクリになってるとだいぶ違う気がしますが、ローテートした状態を維持するのはパソコンの格好をしている MacBook にはつらいですね。
ePub 対応アプリはどれも「読む」ことに集中できる完成度ではない感じです。「ライブラリ管理」と「開く」ことはできても本当に「読む」環境にはまだなり得ていない印象。少なくとも iBooks と同じレベルで読めるものはないですね。せめてウィンドウサイズに1ページをフィットさせて読む機能さえあればずいぶん違うんですけど3。
まぁパソコンで読む分には自分で再加工して読みやすい大きさの PDF にしちゃうとか、たぶん達人出版会のデータならできるような気がするんですけど、目的は本を読むことであってデータの加工ではないですからね。そこら辺には積極的に手を出したくはないですね。
まだ模索が必要な感じです。
なにはともあれ
書き手にも読者にもメリットのある出版社として育っていってほしいですね。頑張れ達人出版会!