Mashup Seminar in FUKUI 2011 に参加してきた
Mashup Seminar in FUKUI 2011 | アップグレードふくい
道中すごい雪に当たったけど、なんとか無事に行って来れた。
アップグレードふくいに初参加
場所は福井県産業情報センタービル。初めて行ったけどこの辺はソフトパークふくいと言っていろんな企業、施設が並んでる。結構立派な建物で、会場もなかなか広かった。ぱっと見でパソコン開いてる人は1, 2割くらいで、年齢層は広め。女性も少ないながらもいたのは普段の勉強会と違うところか。1
アップグレードふくいはこのような催しの総称のようなもので、定期的に行われている。財団法人で新しいことを試みながらこれだけ継続しているのは北陸ではアップグレードふくいくらいじゃなかろうか。少なくとも石川ではコミュニティベースのもの以外は IT 系はまったく注力されていない。この違いはなんだろう。
感想
内容は紹介のページに譲るとして感想を。
Mashup Award 6をふりかえって
全体的に MA6 の可能性や熱さ、ゆるさは伝わったけれども、具体的に参加のためにこんなことをするといいよ!って話があったらもっとよかったかも。
特に今回の最優秀賞が EmiriSystem っていうのは心理的なハードルの高さがハンパないので。
EmiriSystem
いちばん上からいちばん下まですべて一人で開発、運営している EmiriSystem の全貌の話。
10年掛けてるとは言え、普通の人には時間的にここまでのものを作るのは不可能だと思う。よくよく聞いているともともと関係ない分野と言え研究開発が仕事だったり、グラフィックデザインにも興味があったとのことで、EmiriSystem そのものが直接仕事に活かせなくても何らかの形で生きているんだと思う。
単なる Mashup というレベルは完全に越えている。
印象に残ったのは今後の課題。継続性、専門性、品質。
1PACと世界の最近の事例から今後について
「透明化する境界線」というタイトルは話を聞くまで今ひとつピンとこなかったんだけど、なんというか、圧倒的だった。なんだこれ。Web の話は多くないですというかほとんどないというか。Web は「ソーシャル」という意味ぐらいしかなくなってきている。
いや、正しいのかもしれない。もともと Web の目的なんてシンプルなものだったし実装もシンプルなものだった。我々の日常の様々な活動は当然 Web では完結しないし、Web だけにこだわる意味もあまりないのかもしれない。それだけプラットフォームとして成熟したと言えるのかも。
そして「Web"上"」という「枠」も要らないのかもしれない。繋がり方はそれぞれで、HTTP は使っているかもしれないし Flash などの技術も使っているかもしれないけど、結果として我々人間とのインターフェイスはもはや Web と意識されていない、そんな世界に近づいている気がした。
Rails とか言ってる場合じゃないのか。いやまぁ、今回はフロントエンド中心の話だからね。バックエンドの話はまた別。
印象に残ったのは「会社としてできることの枠を広げる」というテクニカルディレクターの役割と、「新しいことに挑戦するのにデメリットはない」という言葉。
あと、普通にフィードバックとかアフォードとか言葉が出てきたけど、自分の足下を見てどれだけ通じるだろうという不安も感じた。
FITEA とコンペ報告
勉強会やってるよ、発表側になると勉強になっていいよ、具体的にはこんな感じだよ、という話と、学生さんのコンペの発表。
Twitter / @S Jun-ichi: FITEAはおっさんになりたい若い技術者を求めていま …
いや、それどうなの。
まぁ若い人もおっさんも一緒に頑張りましょうということで。
まとめ
Mashup Awards は興味はありながらも参加がかなわぬまま何年か経ってしまっている。そのまとめが聞けるならと、けっこう軽い気持ちで参加して、かなり内職する気まんまんだったんだけど、かなり間違っていたことを痛感した。
MA が、というよりは自分の意識の問題というか、あえて偏らせていたとはいえ、だいぶ「今」が分からなくなっていることを感じた。視点の違いでありアプローチの違いであり、可能性の違い。
自分は SIer でないにも関わらず最近はかなり SIer 的なスキルを自分に要求するようになっている。それは「結局システムの会社でない限りは社内の人間もお客様のような存在にならざるを得ないシーンが多いから」だ。SIer の課題を分かっているわけではないし、SIer によく聞く非効率的な制約もそれほどない環境ではあるが、「本来できるはずのことができていない」という感覚は強い。それを解決するための一つの方法として自分に SIer 的なものを求めている。
一方で、今自分に求めているやり方は、「失敗を減らし確実に前に進めるためには有効」だが「何か新しいものを生み出す」という意味ではたぶんベストではないと思う。そのこととそのために大切なことを、このセミナーでいくらか感じ取れたのではないかと勝手に感じている。
こういうのは、文字じゃ伝わらないんだよなー。
北陸はコミュニティベースよりも「公」の色があった方が女性参加者が増える印象。というか女性のコミュニティとは分断してるのかもしれない。 ↩