2011-09-25

LiveReloadが超気持ちいい2011

※ もはや2011言いたいだけ。

ブラウザのリロード自動化2011秋の流れで LiveReload のご紹介。動作イメージとしては本家の screencast が分かりやすい。

LiveReload Screencast « Envy Labs

エディタで編集した HTML(View) や CSS などがほぼ即座にブラウザの方に反映されている。待ち時間がなさすぎて何が起きたか一瞬分からないこともあるくらい。もちろんアプリの切り替えなどの手作業は一切なし。少々の編集ならまだしも、細かい調整のフェーズや多くの画面を一度に確認したい場合などに絶大な効果を発揮する。

まとめ

Web の開発、制作者は少なくとも Safari, Chrome, Firefox のいずれかは使っていると思う。これらのブラウザを使っているならぜひオススメ。毎回の reload から完全に解放されるのはちょっと想像以上にインパクトが大きい。

ただ、個人的にはイチオシの LiveReload だけど Windows 環境ではちょっと制限が厳しい。ちゃんと手順に従えば間違いなく動く(1.6については)ので、コスト計算がちゃんとできる人にはぜひ試してもらいたい。

またワークスペースが Windows 以外のマシンなら特に難しいことはない。仮に Linux Box 上に「共有」スペースを用意しているようならそこで動かしておくだけでだいぶ効率は上がるし、多くの人に同時に効果を体験してもらえるのでより良い。

一人で小規模だとあまり効果は実感できないかもしれないけど、慣れると手放せなくなりそう。というか自分はもうなった。

仕組み

  1. ファイルの変更を監視をする Ruby 製のツール
  2. WebSocket を通じて上のツールとやりとりしてブラウザのリロードを実行する拡張

の組み合わせで動く。

拡張の方は簡単だけど、Ruby 製のツールは Ruby に不慣れだったり、まして Windows 環境だったりすると気を使うかも。

分かんない人は分かる人にメシおごってやってもらおう!

注意

空白の入ったパス上では動かないと思う。すべての環境で試したわけではないけど、少なくとも Windows + LiveReload 1.6 では動かなかった。自分は普段パスに空白は絶対に入れないので気づかなくてハマった。

あと試した限りでは file scheme には対応していないような? 対応してると書いてあるんだけど、自分の環境ではうまく動かせなかった。

Webサーバやアプリケーションサーバが特別存在しない場合は Ruby を使って DocumentRoot に当たるパス…えーと絶対パスの / に当たるところに cd して(もちろん KUROIGAMEN で)

ruby -r webrick -e 'WEBrick::HTTPServer.new(:DocumentRoot => ".").start'

と打てば ok. Windows だと

ruby -r webrick -e "WEBrick::HTTPServer.new(:DocumentRoot => \".\").start"

こうなる。

※ Ruby 1.9.2 以降なら

ruby -run -e httpd -- --port=3000 .

でもイケる。

ブラウザ拡張の準備

ブラウザの拡張はどちらも同じものを使う。

  • chrome 拡張の方は port 番号が入っていない可能性あり。
    • 35729
  • firefox は
    • 0.6.3 以降でないとないと Firefox 6.x 以降は動かない
    • about:config で以下の設定を
    • network.websocket.enabled true
    • network.websocket.override-security-block true
    • 再起動しないとダメかも

拡張の準備については以下のエントリが参考になる。

Railsアプリを変更したら自動でブラウザをリロードしてすぐ確認できる guard-livereload|WEBデザイン Tips

もしかすると Firewall が 35729 を block するかもしれないので、ruby による通信を丸ごと許可とか、そんな設定にしておくといいかも。

Rubyの準備

OS のパッケージでも rvm でもいいがまず Ruby を用意する。Windows の場合は rubyinstaller で 1.81 を入れて、devkit もインストールしておく。devkit があれば native extension も怖くない。

当然のようにインストールには gem を使うので gem も入れておくこと。rvm や rubyinstaller では gem は標準のはずなので特にやることはない。

guard-livereload

※ 2011-09-25 現在で Windows では動かないと思います。

Ruby の Guard というファイルの変更を監視して何かするツールの plugin 的なものと、上のブラウザの拡張を組み合わせて実現する。WebSocket でブラウザに reload させるので WebSocket 対応ブラウザでないと使えない。

以下、特徴。

  • HTML には手を加える必要がない
  • ブラウザを選ぶ
  • サーバ側は Rails アプリだと何かと嬉しい(便利な gem が豊富だから)が、別に Rails や Ruby アプリである必要はない。
    • static なサイトでも PHP アプリでもなんでもよい
  • CSS は CSS だけ reload して適用し直してくれる

最近 Rails や Middleman でこれを使ってるんだけど、git co や stash などするだけで対応してるブラウザが片っ端から reload するサマはなかなか壮観。ただし CSS の変更は裏で行われて黙って適用されるので気づかないことがあって手動 reload したりする(ダメじゃん)。

インストール

gem insall guard-livereload

でオシマイ。たぶん。

使い方

まず監視したいディレクトリで

guard init livereload

たぶん Rails 用のテンプレートの Guardfile ができるので、これを目的に合わせて編集。生 HTML ならこんなんでもいい。

guard 'livereload' do
  watch(/\.html?/)
  watch(/\.css/)
  watch(/\.js/)
end

で、監視したいディレクトリで

guard [start]

これでブラウザ側で [ LR ] ボタンを押してくれるのを待つはず。無事 connect できたらボタンは緑になり、KUROIGAMEN 上では Browser connected. と表示されるはず。

こうなればあとは適当なファイルを編集するだけ。

LiveReload

LiveReload は guard-livereload と同じく Ruby で書かれているが cross platform を意識しつつ Guard 依存を取り除いてある。2 Guard 依存を取り除いているのでついでに guard にいろいろやらせる3ことはできない。あくまで純粋に LiveReload しかしない。ただしその際便利そうな Sass や CoffeeScript の対応は自前でやってくれるらしい。

2011-09 時点で GUI も備えたアプリケーションとして書き換えようとしている最中で、もっとも高機能な reloader になりそうな気配。

  • HTML には手を加える必要がない
  • ブラウザを選ぶ
  • 今のところ platform も選ぶ
  • Ruby 1.8 + LiveReload 1.6 が今のところ Windows では唯一の選択肢
  • パスに空白があるとアウト。もしかするとこの制限は他の環境でも同じかも。

インストール

Windows でも動かせる方法ということで Mac 用の GUI の方は無視してやはり KUROIGAMEN で github のインストール方法に書いてある通りに打つ。

Windows
gem install eventmachine-win32 win32-changenotify win32-event livereload –platform=ruby
Mac
sudo gem install livereload
Linux
sudo gem install rb-inotify livereload

たぶん他の方法でもインストールできると思うけど、少なくとも 2011-09-25 時点では Windows についてはこの通り以外にやってもうまくいかないと思う。

使い方

監視したいディレクトリで

livereload

guard と違って特に用意するファイルはないので、これだけ。(ファイルを用意してカスタマイズすることもできるけど。)

まとめ

Ruby に不慣れだとやや分かりにくいかもしれないが、基本的には用意されたドキュメントの手順通りに作業すれば動くと思う。逆に Ruby に慣れていると Windows で油断してハマる可能性があるので注意が必要。(自分はハマった。)

LiveReload の最大の特徴は速さじゃないかと思う。実は恥ずかしながらこれまで自動リロードの仕組みは用意したことがないので比較はできないんだけど、少なくとも中で使っている EventMachine も WebSocket も特に処理が重なった場合の速さに定評があるはずなのでそこからの類推。あ、Firefox の AutoReload 拡張は試したな。あれは遅かった。あれに比べると待ち時間がほんとに少ない。Atom マシンでも十分快適に作業できる。

というわけでこれはオススメだと思うなー。Windows でもモロモロの制限がなくなってくれると嬉しい。

  1. 2011-09-25 の LiveReload 1.6 現在。 

  2. EventMachineには依存している 

  3. 例えばテストとか 

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