UX Kanazawa Vol.5に参加してきた
※ 早いもので実際に書いてる今日は参加した日から2週間以上が過ぎてしまいました…
今回は UX Kanazawa で続いていた講義 + ワークショップ形式ではなく発表のみ、午前のみというライトな感じで。午前のみはいいよね。参加しやすい。
場所は一部でツチノコと話題のDMM.comのラボの方(金沢事業部)の新オフィス。カラフルな入り口そばの会議室で。さすがに執務エリアには入れないけど、そっちはもっとすごかったので、思わず「ジョインします」と言いそうになりました。この辺じゃあんなオフィスは他にないだろうなぁ。
発表は
- プロセスの導入 x 2 (DMM.com Labo / PFUソフトウェア)
- デザイナのロールとバリュー
の3本立て。
特にプロセスの導入の話は面白かった。DMM.com Laboは前行程から、PFUソフトウェアは後行程からの導入という違いも面白かった。
すべて共通するのは
既存の枠組みを取っ払って全体的なアプローチで取り組まないといけない
ということなんだなーと思った。デザイナはシステムの上の方を飾る仕事ではないというか、デザインを実現するためにより広い視野を持ち、広い領域に関わり、より深い成り立ちを理解する必要があるというか、そういう感じ。
なんつーかフルスタックエンジニアの話にも通じるよなーと書きながら思った。
あと、言葉が一人歩きしちゃうのはどの分野も一緒だなと思った。
最後に、場違いな自分のつぶやきを引用しておきます。
UXのプロセスは従来の製造を変える必要がないという意味ではTDDより導入しやすいのかもしれないなと思った。 #uxknz
— wtnabe (@wtnabe) September 7, 2013
UXデザインは従来からやっているデザインそのものの行程には実は大きな変化は起きない。製品改善のサイクルだったり、プロトタイプから練り上げるための根拠作りだったり、そういう部分でモノが実際によくなる実感が得られれば、導入に対してもしかすると大きな障壁はないのかもしれないなと思った。もちろん大手を振るって実践するには組織的な壁があるとは思うけど、少なくともTDDのように実装の行程を変えてしまうという破壊的な変化を必要としないという意味では、やりやすいのかもしれないなーと思ったりした。
逆にペアプロのようにノウハウを伝承しやすい方法論はまだないみたい。そこは逆にUXデザインというかHCDプロセスの普及の課題なんだろう。
今回の UX Kanazawa はお勉強や発見というインパクトではなく、気づきやふり返りといった小さな、でも手応えのある内容だったように思う。割といつもインプットでいっぱいいっぱいになるので、こういう揺さぶりはとても嬉しい。
ありがとうございます。次も楽しみだ。