chokidar-cliとパイプを使って本当に変更のあったファイルだけ何かしたい
kimmobrunfeldt/chokidar-cli: Fast cross-platform cli utility to watch file system changes
chokidar <files> -c '<command> <files>' 方式は無駄が多いかも
chokidar を使った処理でよく見るのは以下のような方法だと思う。
chokidar '**/*.js' -c '<command> **/*.js'
この方法だと監視対象のいずれかのファイルに何らかのイベントが発生した場合に、対象ファイル群すべてに対してコマンドを実行してしまう。すべてを対象にトランスパイルして bundle ファイルを生成するような処理なら仕方ないが、一つ一つの処理が独立していてお互いに関係せず、かつそこそこ負荷が高い場合には別々に実行したい。
chokidarはコマンド実行だけはなくイベントのstream outputもできる
chokidar は対象ファイル群を watch し始めたら、検知したイベントとファイル名を
イベント:ファイル名
の形で stdout に出力する機能を持っている。
この出力を受け取って何らかの処理をするコマンドを作れば、上のような無駄を防げる。
ただし、注意が必要
愚直にパイプで繋いで
chokidar <files> | <command>
ってやってしまうと、以下のような無駄な出力も受け取ってしまう
- yarn run コマンドの出力 ( yarn run <version> )
- chokidar コマンドを起動した文字列そのまま
- unlink したファイル
1 と 2 は単純に chokidar の出力が始まる前のものなので、そもそも必要な情報が入っていない。unlink イベントは chokidar の反応なのだが、unlink されているファイルに対して何らかの処理をするコマンドを叩いてもエラーにしかならないので、これも除外する必要がある。
本当に欲しかったもの
総合すると必要なものは
chokidar <files> | <filter> | <command>
のような形。
実装例
実際やったのは PlantUML の render で、以下のような感じ。
chokidar "**/*.plantuml" | awk -F : "
!/unlink|run|\*/ {
print \$0
system(\"plantuml -headless -tsvg \" \$2)
}
"
これで処理対象の PlantUML のファイルが増えても最小のコストで re-render できる。
chokidar なんか名前が好きじゃなくて敬遠してたんだけど、この機能はよい。とてもよいぞ。好きになった(簡単)。