久しぶりに HotWired

HotWired の記事はどちらかというと煽動的であまり記事として重きを置く気にはならないのだが、テーマとしては興味深いというか、少なくとも他のメディアと横並びの内容にはなっていないのでその辺がなかなかよい。

子どもへの抗欝剤投与が増加——問われる安全性

この「増加」ってのは曲者だよな。調査対象が全然分からないんだから。 まーそれはともかく、内容的には少なくとも日本では穏やかな話じゃないだろう。個人的には薬の投与はせずに親へのカウンセリングと幼稚園なら幼稚園の環境改善が先だと思う。もちろん病気としての治療も選択肢としてはありだが、病気として認めてしまうのはあんまりいいことじゃないように思う。なぜなら病歴になってしまうから。何かあったときにまたその病気が顔を出す可能性が残る。

「苦手なものを克服した」ということであれば、病歴にはならない。気の持ちようの部分ももちろんあるが、基本的になんでもかんでも病気として片付けることには反対だ。もちろん病気として認定されたおかげでずっと本人も社会も対処が楽になる場合もあるが、それはもっと大人になってからの話だろう。乳幼児期の対処としては、避けられるなら避けるべきだと思う。

ADHDの子どもたちはコンピューターと仲良し

うーん、身につまされる思いがするのは考えすぎだろうか。自分も授業中に落ち着きがないとよく言われていた。さすがに高校以降はそんなことはなかったが、小中学校のときはどちらかというと真面目に授業を受けることができないタイプだった。

理由としては、今思えばだが、テンポが遅すぎて退屈だったということがあるように思う。授業と言うのは基本的には平均よりちょっと下くらいの子を対象に進行する。つまりデキる子はほとんど待ち時間になってしまう。自分がデキると言ってしまうのは傲慢だが、まぁ小中学校時代は事実だったので仕方あるまい。とにかく自分も授業は退屈だった。

そのとき、例えば追加の課題を授業中に出す先生も居た。パソコンを与えるというのもこれに似た部分があるように思う。恐らく他の子ではパソコンの操作そのものに時間が掛かり、逆に学習を阻害する面もあるはずだ。だが他の子よりテンポが早くて集中力が持続しない子にはタスクを増やしてやればちょうどよくなる。シンプルすぎる解だし、「パソコン」というものがどうしてもあやしさを醸し出してしまうのが難点だが、悪い方法ではない。選択肢の一つとして採用が進んでほしいと思う。

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