「ネット世代」という漠然とした畏れ

うーん。釈然としない。

一つには、「ネット世代」にはそれほど大きな特徴があるのだろうか?という疑問。ビジネスや開発をリードするときの基点には違いがあるかもしれないが、それが果たして限界と言えるかどうか。限界というよりは住み分けに近いというか、インターネット以前の延長でまだまだやりたいことがあるのであれば、そっちが優先するのは当然のような気がする。優先しているからこそ、思索も深く、エネルギーも強い。しかしそうでない場合は「PC世代」の人間がインターネット世代のうねりを生み出すことができないわけではないだろう。

また梅田氏の感じている『「計画的」な匂い』はサブカルチャーというキーワードで説明できるような気がする。若い世代はとかくサブカルチャーを気取りたがるし、そこに意味があると思う。しかしあるとき気づくとサブカルのつもりがメインストリートに出てしまっていたなんてことは、それほど珍しいことじゃーないと思う。簡単な例で言うとビートルズとか。サブカルって表現をいまどきビートルズに当てはめて考えることに無理があるのは承知のうえだが、いわゆる日本の「文化」の中で当初ビートルズは決して歓迎されていたわけではない。しかし今では老若男女がビートルズを愛していると言っていい。まぁ特別な感情を抱かない人は居るだろうが、けしからんなどと吠える向きはおるまい。

そんなもんだと思うんだなぁ。ことさらインターネット世代に期待するものではないと思う。ただたまたま、非インターネット世代よりもネット寄りの発想に掛かる時間が少ないって程度かと。もちろん、時間は有限で貴重な資源なので、そこを軽んじてよいというわけではないけれど。

でも書いてみて思ったけど、この観点は梅田氏の観点ときっとずれてるな。

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