ホリエモンがテレビのワイドショーでインタビューに答えている。
私にとって当たり前のことであり、もう何度も説明している、ということを言っているが、彼は「異文化」に対して「理解させる」ことの難しさを今やっと分かり始めているんだなぁ。去年プロ野球に新規参入しようとしたときの経験にはその異文化との折衝という部分は入っていなかったのか。
彼はマスコミにとって異文化であり、マスコミは大衆に簡単に情報を流すことができる立場である。マスコミが彼を敵として作り上げることは簡単なんだよな。でも彼の商売にとって一般の消費者、ユーザーに対するイメージをコントロールするのは大事なわけ1で、その辺はやっぱ慎重になるべきだろう。また、今まさにやってることと発言が食い違ってるとか、そういうところにも不用意さを感じる。
いちばん気になるのはホリエモンばっか頑張ってて、ブレインがいないんだなぁって感じが見え見えな点。彼と同じレベルで具体的な戦略・戦術を考えられる人がいないから、彼が一つのことでテンパると他の部分の情報を充実させることができなくなる。インタビューに対する準備不足もあるな。
しかしいわゆるコメンテーターの質が低いような気がするなぁ。これは別に喋ってる人の知的レベルが低いということでも、番組がワイドショーかニュースショーかの違いでもなくて、例えば買収された企業の社員が企業買収の現場について話すようなことをしないと、誤解2の拡大は防ぐことができないのではないだろうか。3 当たり前だけどコメンテーターは自分の時間を自分でマネージメントできる立場の人たちばかり、例えば芸能人やいわゆる文化人、ジャーナリストなどであって、例え経済や企業買収の専門家であっても買収した会社、買収された会社の現場は分からない。喋ってる人たちはその簡単な事実に対してちょっと無頓着すぎる気がする。
あと、なんぼなんでもいい加減インターネット(というか Web 上のコミュニケーションか?)に対して理解の深い人が出てこないといかんのと違うか。まぁそう言う人が放送業界とあまり接点がないだろうことは百も千も承知なわけだけど、放送側の人は「分からない」と平気で言い切って終われてしまえるところがすごいな。分からないなら必死で勉強せえよ。自分たちの分からないことはくだらないこととどうして決めつけることができるのか。まぁ決めつけの自覚はないんだと思うけど。