Ruby リファレンスマニュアル改善計画だそうで。

Rubyist Magazine - 0013 号 巻頭言

まず、現在「ruby 1.7 feature」「ruby 1.8 feature」というのが残っている問題について。これは現状では不要であるが、Ruby 1.6 のリファレンスがないために残っている。そこで、1.6 版の最終版として、どこかの時点で凍結したものを用意し、入手できるようにしておく。そして、今後編集していく本体の方からはすべての「ruby 1.7 feature」「ruby 1.8 feature」を削除すればよいだろう。

なお、1.9 feature については、そのまま残しても構わないが、無理につけ加える必要もないので、必要に応じてつけていくことになるだろう。まずは 1.8 の安定版のマニュアルを作ることを優先するべき、という判断の元、1.9 への対応については今後の課題とする。

これ実は個人的には結構気に入っている記述だったんだけど…。

PHP のマニュアルもこんな感じになっていて、あーこの関数は PHP 4.3 からだったのかーちくしょう、とかこれは 3 から使えてたのか、へー知らなかったな、これは 4.2 から挙動が変わったのか、じゃあここはこうしなきゃダメじゃないか、てなことを思いながら参照している。

まぁ 1.6 対応のスクリプトを書くときは 1.6 用のマニュアルを見ればよいという割り切りができる方が普通は楽なのかなぁ。なんか寂しいというか、自分にとっては使い勝手が悪くなってしまうような気もして怖い。マニュアルを2つ用意しなきゃならないという面倒くささもある。1.6 の環境だけの人、1.8 の環境だけの人は別になってると楽だけど、両方使ってる自分にとってはマニュアルが分かれるのはあんまり嬉しくないような気がするなぁ。

日本Rubyの会は世の中で Ruby に触ったことのある人たちよりも絶対にベテランで、かつ環境も新しいものに結構よく追いついて行っている方だと思われるので、1.8 以降の記述に集中したいっていうのは分からなくもない。まぁ「まずは 1.8 の安定版のマニュアルを作ることを優先するべき」という課題に最短距離で向かうためには切り離した方が作業はしやすいか。そうだよな。

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