と言っても自分のメイン環境をどうしようとかじゃなくて、古くなってサポートの切れ(る|た) Windows の動いていた機械をどうしようか、という話。
正直に言うと、Ubuntu を最初に知ったのは Ubuntuたん騒動のときだったので、まったくディストリビューションそのものには興味が涌かなかった。ただなんだか知らないが Debian ベースでよさげなものが出たよ、という程度には記憶に残っていた。しかし最近、RedHat系にいい印象を持っておらず、「フリーソフトウェア」好きかつ「Debianポリシーは固すぎて扱いにくいよ、リリース遅すぎるよ」と思っていた自分には実はぴったりなのではないかと思い始め、ちょいと試してみるかと気まぐれに思い立ったわけだ。
第一印象。ライブ CD の起動が死ぬほど遅い。こんなに遅いのは初めてだ。しかしようやく現れたデスクトップを見てかなりビビった。「きれいじゃん」。IPAフォント恐るべし。Linux デスクトップで何がいやってフォントが汚いのと派手なだけで一般人が喜びそうにないデスクトップの設定がいやだった1んだけど、これはかなりまともに見える。というか Windows よりフツーにきれいじゃん。
ハードディスクにインストールしたが Celeron 500MHz + 256MB というロートルマシンで動かしているので、重たくて当然。しかし OOo もクイック起動を有効にすれば待てないほどではない。Firefox も Thundebird も一応動くので、「ちょっと変わった Windows なんです」と言って素人をだまくらかすのはひょっとしたら可能かもしれない。もちろんセットアップは彼らには無理だろうし、お膳立てはこちらでするが、余計なアプリを勝手に動かすことはできないし、性能から言って余計なことをしようとも思わないだろうから、とりあえずメールと Web が使えて Office が動けばいいよという機械であれば、Ubuntu を入れて渡しちゃうのはアリかもしれない。プリンタは試したところうまく接続できたプリンタとそうでないプリンタがあったのでちょっと注意が必要だが、その辺も機械が機械だけに割り切りができるかも。
現役バリバリマシンで Linux オフィスです、を目指すわけではないのでなんだか評価がかなり甘くなってしまっている感は否めないが、いわゆるフツーのお仕事のシーンで使う Windows なんてそんなにたいした機能も性能も必要ないから、こんなもんかなって思っちゃう。あとはあれだな、アップデートが山ほど出るのはちょっとうざいので使いっこないアプリはどんどん抜いていかないとダメだな。…と思ったけどそんなに余計なものはないなぁ。単に入れた直後だから? メジャーリリース後まだあんまり時間経ってないから?
売り物をわざわざ買うなら別な OS を買う ↩