実験環境を用意したっていうか自分が実験できる環境に出向いた。
Domain 0
- 基本的に Xen 向けにカスタマイズされたカーネルを利用した普通の Linux
- みたいな感覚で扱えるもの
- ディストリビューションが対応している場合、そのインストールはびっくりするくらい簡単。基本的に普通にカーネルをインストールするのと同じ。
- 自分でソースから build とかするとカーネルのアップデートが面倒になるので個人的には対応ディストリを使うべきだと思う
Domain U
- 構築は、フロッピーも DVD も何もない状況で起動可能なディスクを作ってそこからブートさせるプロセスに似ている
- VMware と違ってとりあえず空っぽの仮想マシンを立ち上げてインストーラからインストール、という手順を踏めない
- だから debootstrap がどうこうという話が wakatono さんの記事によく出てくる。debootstrap に inspire された rpmstrap というものもあるので、rpm ベースのシステムはこっちを使えばいいんじゃないかと思う。xen-tools.org - Xen Software: xen-tools の xen-create-image はどっちも対応しているらしい。
- Debian 4.0, CentOS 5.0 など対応ディストリビューションではこのプロセスも結構簡単
- 仮想ディスクに相当するデバイス(ファイル、論理パーティション、物理パーティション、物理ディスク)と設定ファイルをコピーすればどの Domain 0 環境でも使えるはず
- 仮想ディスクイメージとして設定まで中に持っている VMware や VirtualPC とはちょっと違う。逆にそのおかげで特別な設定ツールを必要とせずに Domain 0 上で設定ファイルを直接編集できる
- Live migration なら動作中でもコピーできるらしいが具体的な方法はまだ知らない
Hypervisor & Monitering Tool
- 仮想環境を操作するために xm コマンドを利用する。最近流行のサブコマンド形式ですげーいろんなことができる。基本的に xend に依存している。
- が、仮想環境の操作を行わないなら必要ないし削除してよい。というか wakatono 推奨環境では Domain 0 からは xend 削除しちゃえば?って感じ。
今のところのまとめ
- VMware と違って従来は基本的に GUI がなく1、非常にとっつきにくい感じのしていた Xen だが、ちゃんと段取りを押さえていけば一部を除いて非常にオーソドックスに考えることができる。むしろ完全に GUI なしで環境構築できるのでサーバ向けにとてもよい。
- Domain U の「環境」構築は Domain 0 でなければできないわけではないので、構築環境は別に用意しておけば Domain 0 に余計なもの入れなくていいよね。
- Domain 0 に IP アドレスを割り当てない方法も可能なので、完全リモートでないならそれがいいような気がする。
※ 別に Debian 好きではないが、Debian 4.0 と CentOS 5.0 ならやっぱ Debian の方が好きだな。余計なことを何もしないので目的に向かって最短距離で突っ走るにはよい。まぁ 4.0 が出たばっかだから思うのかもしれないけど。
cf. Open Tech Press | CLIマジック:debootstrapによるDebian GNU/Linuxのインストール
入れてないから詳しくは知らないけど CentOS 5.0 には GUI 用のツールもある。 ↩
どうでしょう Classic の録画を忘れる。
どちくしょう。でもまぁ昼間充実してたからどうでもいいや。