irc とか im とか
※ 相変わらず完全には休まない日々。
OSX の irc 環境を調査。以前 Classic 用のものを調べてファイル転送が死ぬほど遅くて実運用を諦めた経緯があるので、もう一度その辺を知っときたかったから。
結果。面白いことが分かった。
アプリ Win | アプリ Mac | 転送速度 |
IPmsg | IPmsg | 900KB/s |
LimeChat | X-Chat Aqua | 600KB/s |
LimeChat | Conversation | 850KB/s |
※ サーバは irc-hybrid 7.2.1 で、無線 LAN 経由なのでそれほど速くない。
予想通りアプリによって違うんだけど、LimeChat - Conversation 間では瞬間最大で IP messenger 同士の通信より速くなった。おやおやおや。これはいいかもしれんぞ。
ついでに使い勝手的な部分でいくと、
- X-Chat Aqua
- 日本語インターフェイスがないし、文字エンコーディングを GUI から選択できない。
- Colloguy
- エンコーディングの選択はその場でできるけど日本語インターフェイスがない。
- Conversation
- エンコーディングは環境設定からの変更になるけど日本語インターフェイスがある。全体に質素で、分かりやすいと言えば分かりやすい。サーバやチャンネル情報を明示的に設定、保存するインターフェイスがなく、手で入れた情報が自動的に XML で保存される。削除はこれを手でいじるしかなさそうに見える。
てな感じ。自分がいじるならどれでもいいけど他人に使わせるとなると日本語インターフェイスの有無はでかい。Conversation はファイル転送も速いのでかなりよさげに見える。あ、日本語ファイル名については試してないな。テストしなきゃ。
Jabber
サーバのある Messenger ということで名前だけ知ってた Jabber も興味出てきた。が、これはさすがに今回は時間切れだろな。(と言いつつとりあえず FreeBSD にサーバをインストールし始める。)
Jabber についてよく分からないのは
- irc の channel のように一部のユーザーだけに注視できるか
- 逆に IP messenger のように他のグループとやりとりしやすいか
- irc では通常、メッセージをやりとりする channel にはすべて入っておく形になる
- IP messenger のように必要なときだけメッセージのやりとりをしやすいか
- チャットだとどうしてもウィンドウを出しっぱなしにしたくなる
- IP messenger や irc クライアントのように動作は軽いのか
- 特にプロプラな囲い込み系 IM のように重いのは勘弁してほしい
矛盾しているんだけど、要するにこっちの希望というか注文としては以下のような辺り。
- irc は 1対1 の瞬間的なやりとりが中心の場合にあまり嬉しくない
- IP messenger は 1ウィンドウ : 1メッセージなので(つまり履歴を活かせないので)込み入った話に不向き1
- IP messenger はログを各自で保存するしかなく、サーバに保存して誰でも検索できるようにするなどの工夫はできない。またログはデフォルトで保存されない。2
- これと 1ウィンドウ : 1メッセージな点と絡んで、必要なウィンドウをうっかり閉じて「黒やぎさん状態」になることもある。
- 必要なユーザーだけに素早く送信したい
- IP messenger はユーザーが多くなると非常に使いにくい。フィルタリングや優先度などの工夫は認めるけど、どうしてユーザー名検索にみんな注目しないんだろうか。
- クロスプラットフォームで動くこと
- 日本語インターフェイスがあり、多くの人に薦めやすいこと
- とりあえず OSX なら問題ないけど、あとはどうなんだろ
- 動作が軽いこと
相変わらず注文が多いけど、満たす注文の数が多ければ多いほど嬉しいわけ。Classic Mac が入っている場合は Jabber は自動的に排除されるわけだけど、とりあえず今回それは抜きにして考える。個人的には irc も IP messenger も一長一短だと感じているところ。
Jabber はサーバがあるので リアルタイム性と記録性、閲覧性、検索性の間 で書いたような工夫のしがいがあるのもいいな。何をどう仕込んでいくかはなんにも考えてないけど。