2019-10-24

PlantUML始めました

最近いろいろ新しいものを試せているのは Emacs の環境が新しくなってパッケージ管理と設定に悩まなくなったからだなぁ。というわけで前々から VS Code では書けたけど Emacs で書けるようになったのでおさらい。

基本

シンプルなテキストファイルで UML が書ける、オープンソースのツール

PlantUML は UML をテキストで書くための文法であり処理系の名前でもある。UML については割愛。

ねらい

  • 画像エディタと画像ファイルと共同管理の組み合わせで発生する種々様々な課題を避けたい

必要なもの

PlantUML の処理系は以下に依存している

Java の話はまた後日。

VS Codeで

以下の extension を入れる。

PlantUML - Visual Studio Marketplace

動作確認しているのは 2.12.2

以前は plantuml.com のサーバにデータを投げる仕様だったのかな? 最新版では plantuml.server の設定はデフォルトではなくなったよ、と書かれている。

  • 文法のパーサを持っている
  • plantuml.jar が同梱されている

ので、あとは Java と Graphviz だけ。PATH の通っている場所に java or jar コマンドと dot コマンドがあればたぶん何も設定しなくても動く。

Preview ペインを持っていて、一度これを開いておくとファイルの保存を待たずに適当なタイミングで rerender が走るのでカジュアルに始めるのにオススメ。ただ、どうも内部で一回一回コマンドを叩いてゼロから JVM が起動しているようで、preview と言う割にそこそこ重くて逆に気になるかもしれない。

Emacsで

plantuml-mode - MELPA

これも構成としては VS Code の場合と一緒。ただし、plantuml-mode は plantuml.jar を同梱していないのでその設定から行う必要がある。

plantuml-mode は 20191019.1309 の時点でデフォルトで plantuml.com のサーバに繋ぎにいくので注意が必要。

また、一度その動作をしないと M-x customize で設定項目が出てこない。この現象は以下のバージョンで確認済み。

  • Emacs 26.2
  • 20191019.1309

一度、何も内容のない UML で preview を叩いてみると plantuml.com に繋ぎに行くので、そこでキャンセルして

M-x customize

と叩くと設定できるようになっている。ここで

Plantuml Default Exec Mode

jar

にしておくとサーバに繋ぎに行かなくなる。あとは Java の設定やら Jar の設定やら必要かもしれないので頑張る。

plantuml を brew などなんらかのパッケージ管理ツールで入れている場合はその辺の設定の参考になると思う。

コマンドで

Homebrew を利用している場合は brew install plantuml すると plantuml コマンドというか sh script ができるのでこれを利用する。

この中身を見ると

  • 同じく brew で入れた dot
  • brew で入れた plantuml.jar

のパスが直書きされているのが分かる。

Emacs の plantuml-mode の設定の際にこれが必要になるかも。逆に plantuml-mode の設定を見ていると plantuml -help では分からない設定があって、それが

-headless

オプション。これがないと一瞬 Dock に Duke が現れて今使いたいアプリからフォーカスを奪って逃げていく。すごく腹がたつので絶対に設定しておきたい。

出力形式とビュワー

  • デフォルトは PNG を生成するので適当な画像ビュワーで開ける
  • 書き込みが細かくなってくるとベクター画像が欲しくなってくるが、そうなるといろいろ挙動があやしい。とりあえずでやってみたら PDF は生成できなかった。EPS と SVG はイケた。
    • ベクター画像が欲しければ SVG を生成してブラウザで開く、くらいがお手軽かも

本当は dot ファイルそのものが出力できるといいんじゃないかと思ったんだけど、どうやら PlantUML にそういう出力オプションを作るのは難しいらしい。(request はちょくちょく上がっている模様。)

SVG はブラウザが対応してるので各種 Web サービスに上がっていてもそのまま表示できるわけで、まぁまぁよさげ。ちょっと確認したところ OmniGraffle も draw.io も対応してるし、なんかいろいろ大丈夫じゃないかな。

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